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成分辞典

安心してお使いいただくために―

成分辞典では、化粧品に配合されている成分がどのようなものなのかを調べることができます。成分の特徴や使用用途、主な配合製品についてご紹介いたします。

アスコルビン酸

水溶性ビタミンCといわれ、強い抗酸化作用があるのでしみ・そばかす・日焼け・雪焼け防止など、肌の美白保持に効果が期待できます。他に、コラーゲンの生成を促し、皮膚色素の異常沈着の抑制・除去作用があり、クリ-ム、乳液、ローションなどに広く配合されています。

加水分解ケラチン

表皮の角質層や毛髪、爪などに含まれるケラチンタンパク質を細かく切断し、さらに酸、アルカリ、酵素などで安定化処理したものです。同じケラチン質からできている皮膚や毛髪に対してなじみやすく、保護膜を作ることで皮膚や髪、爪のコンディショニング剤として使用されます。また、界面活性剤としてや、感触改良や肌荒れ防止としても使われます。水溶液は淡黄色~褐色で、わずかに特異なにおいがあります。

加水分解コラーゲン

皮膚の真皮を構成する繊維状タンパクの一つ、コラーゲンタンパク質を安定化処理したものです。皮膚やヘア・爪のコンディショニング剤として、柔軟性と光沢を与えてくれます。帯電防止の効果もあります。処理の方法でコラーゲン分子の大きさを様々なものとし、小さなものでは角質層の内部に浸透し高い保湿・柔軟効果をだすものもあります。

加水分解シルク

絹繊維を安定化処理した後、得られたタンパク質です。アミノ酸組成が人の天然保湿成分のアミノ酸組成と極めて近いため、優れた天然の保湿成分といえます。皮膚や毛髪への吸着性があり、表面に皮膜形成することで、紫外線やヘアカラーなどで傷んだ髪を補修し、髪にハリとコシを与えてくれます。抗酸化作用、メラニン色素の生成を抑える美白作用も備えています。

キサンタンガム

キサントモナスと呼ばれる有用菌による、ブドウ糖を発酵させて作られた多糖類です。水溶液は天然ガム質で、とろりとした独特な粘性を示します。その増粘効果で、結合剤、乳化剤、乳化安定剤、皮膚コンディショニング剤として幅広く使われています。肌表面に保護膜を作り、肌にハリ感を与えてくれます。 化粧水、乳液、クリーム、美容液、基礎化粧品、メイクアップ化粧品、オーデコロン、歯磨き、ジェル状製品に使われます。

グリセリン

吸湿性が高く、肌へのなじみやすべりも良く、軟らかくしっとりとした肌に整えてくれます。ヒアルロン酸ナトリウムといった保水成分と組み合わせると相乗効果的に水分保持力が増し、うるおいが持続します。
保湿剤、湿潤剤、柔軟剤、変性剤、粘度低下剤、保護剤、ヘアコンディショニング剤、保水剤、口腔ケア剤、口腔衛生剤として使用されています。
水、アルコールに任意の量で溶けるため、水系に溶けない成分を配合する時に可溶化剤として使用されることも多いです。粘度や感触の調整にも便利です。

コメヌカエキス

米ヌカには多くのオイルやアミノ酸類、ビタミンE・B群が豊富に含まれています。皮膚の細胞活性作用、抗酸化性、UV防御、美白性を持ち、酒を造る杜氏は手がきれいと言われている所以になっています。化粧水、クリーム、石けんなどに使われます。

サポニン

シャボン玉のシャボンと語源は同じ「泡立つ」という意味があり、植物の中に入っている渋み、苦み、えぐみといった不快味の原因ともなる成分です。
サポニンはその構造上、水になじむ部分(親水性)と油になじむ部分(疎水性)を持つため、石鹸と同じように油を溶かし、水で洗浄できる界面活性作用があります。抗菌作用・殺菌作用・去痰作用・抗炎症作用などがあり、古くから身近で親しまれてきました。

ジメチコン

シリコンオイルの最も代表的なものです。オリーブ油といったオイル類とは性質が大きく異なり、ベタツキ感が少なくさらさらした感触が得られ、主としてすべりをよくする感触調整として使われます。他にも、撥水性の高さから、耐水性の強い被膜を作り化粧を水や汗によってくずれにくくする保護剤としてや、乳化物の消泡剤など、さまざまな用途で用いられています。 乳液、クリーム、美容液、ファンデーション、メイクアップ化粧品、ヘアスプレー、整髪剤、コンディショナーなどに使われます。

水添レシチン

大豆または卵黄油から抽出したリン脂質(レシチン)の酸化安定性を高めたものです。リン脂質は細胞膜の構成成分で、皮膚に含まれる脂質の中でも、特に重要な成分です。皮膚への浸透性に優れ、細胞間脂質の中に入り込み、水分保持力を高めることで、保湿剤、柔軟剤として高い効果を発揮します。
また、リポソームと言われる小胞体を作り、その中に様々な有効成分を包埋し、目的の場所に届けるデリバリー作用も期待できます。乳化剤、皮膚コンディショニング剤、保湿剤、柔軟剤、感触改良、表面処理剤、浸透剤など多目的に使用されます。

スクワラン

深海にすむサメ類の肝油中に多く含まれるスクワレンオイルを、酸化安定化させたものです。最近では、植物性スクワランとしてベニバナやコーン、オリーブオイルからも取られています。オリーブから取れたものはオリーブスクワランといわれます。人の皮脂中にも含まれ、減少すると細胞に充分に酸素を供給できなくなり、細胞老化が進みます。スクワランには保湿、収れん、柔軟作用があり、肌のバリア機能を高め、あせも・ニキビ・吹き出物を予防・改善する効果があります。皮膚に対する浸透性がよく、潤滑性に優れ、べたつかないなどの特性を持ち、感触改良の目的でも使われます。紫外線、熱、空気(酸化)につよく、非常に安定しています。皮膚に対する刺激はほとんどなく、皮膚呼吸を妨げない良質なオイルです。

ソウハクヒエキス

クワ科植物のマグワ、またはその同属植物の根の皮を乾燥させたものから取られるエキスです。クワエキスともいいます。抗酸化作用があり、美白効果があることで知られます。紫外線から肌を守り、メラニンの活動を抑制して、シミやそばかすを予防します。また、消炎作用、保湿効果も高く、乾燥や日焼け後肌のお手入れ用化粧品に適しているほか、抗アレルギー作用、発毛促進作用、フケ、カユミの防止作用など幅広い働きをもちます。
化粧水、乳液、美容液、クリーム、美白クリーム、UVケア化粧品、ヘアトニック、育毛剤、日焼け止めなどに使われます。

ダイズエキス

マメ科植物のダイズの種から抽出されたエキスです。成分にはイソフラボン(フラボンステロン)、糖類、サポニンなどが含まれており、中でもイソフラボンにはエストラジオール(女性ホルモン)と似た働きを示し、加齢によるトラブルを防ぎ、うるおいのある肌に導いてくれます。保湿効果、皮膚細胞の活性効果、美白効果、抗炎症効果、皮脂腺抑制効果によるにきび防止、無駄毛を防ぐ効果があり、感触改良剤、乳化安定剤としても使用されます。

トコフェロール

ビタミンEとも言われ、加齢や炎症の原因のひとつである活性酸素(フリーラジカル)を消去するほか、自身が酸化されることでビタミンAやビタミンCなどの酸化を防ぎ、再生してくれます。脂質に対しても強い抗酸化作用を発揮し、過酸化脂質の発生を防ぎます。また、ホルモン様物質であるエイコサノイドの生成を促し、アレルギーを抑えるため、肌あれを防ぎ、発毛促進としても使用されています。酸化防止剤、皮膚コンディショニング剤、保護剤、血行促進剤などアンチエイジングにたいへん有効な成分となっています。化粧品成分の酸化防止剤としての効果もあります。

トレハロース

2つのグルコースから構成されている二糖類です。地衣類(コケ)、パン酵母やビール酵母、その他多くの動植物や微生物に含まれており、古くから食用とされていました。乾燥などの環境から細胞を保護する働きがあり、近年、その強力な保湿、保水効果が注目されるようになりました。
化粧水、乳液、クリーム、美容液、基礎化粧品に配合されています。水によく溶け、感触がサラッとしており、食品に使うと長持ちします。

ナイアシンアミド

ビタミンB3とも言われる水溶性ビタミンです。米ぬか、酵母、牛肝臓などに特に多く含まれ、そのほとんどニコチン酸アミドとなって機能しています。健康な肌を保つために必要な成分のひとつで、保湿、消炎効果、血流促進が期待でき、アンチエイジング対策、肌あれ防止、くすみ改善が目的とされています。 乳液、クリーム、美容液などに使われており、比較的新しい美容成分としてこれからの研究が期待されます。

尿素

角質層に含まれている天然保湿成分(NMF)のひとつです。タンパク質が分解してアンモニアとなり、さらに無害な形になったものが尿素で、名前のとおり尿、そして血液、体液に含まれています。緩衝剤、保湿、湿潤剤、保水剤として使われ、殺菌作用、細胞賦活作用などがあります。角質の柔軟効果、保湿効果があり乾燥から肌を守るだけでなく、肘やかかとの硬くなった角質をとかして取り除き滑らかにしてくれます。弱い殺菌作用や傷を治癒する作用なども備えています。注意点として、毒性は低いものの、10%以上配合されたものは敏感肌の人にはぴりぴり感じられることがあります

パラベン

化粧品に使用されるもっとも一般的な防腐剤です。抗菌作用の強さでベンジル>ブチル>プロピル>エチル>メチといった種類があります。併用で相乗効果を増し、少量で防腐力を増します。アレルギー、発がん性、環境ホルモンの疑いがありますが、非常に多くの量の場合であり、通常使いでは問題のないレベルと言われています。海外製品に多く使用されるサリチル酸や、安息香酸に比べると、毒性・皮膚刺激は少ないとされています。配合量の上限は1%までとなっています(ポジティブリスト)。

ヒアルロン酸Na

非常に保水性が高い事で認知度のあるヒアルロン酸のナトリウム塩です。昔はニワトリのトサカから抽出されてましたが、近年は、微生物による発酵技術によるバイオヒアルロン酸が主流になっています。皮膚の真皮に存在し、皮膚の水分保持能力の主役である成分です。ヒアルロン酸分子の中に非常に多量の水分を含むことができ(1gの中に6000㏄)、強力で優れた保水性、浸透力を持つ保湿剤として配合されています。基礎化粧品や、頭髪用化粧品などに広く使用されています。コラーゲン系などのほか保湿成分と組み合わせると相乗効果を得られることから、その方面での研究が進められています。

フェノキシエタノール

グリコールエーテルというアルコールの一種です。玉露の揮発成分として発見されました。緑膿菌に対して特に強い殺菌作用をもち、防腐剤、殺菌剤として使用されています。パラベンと比較すると防腐効果と肌刺激は穏やかなものとなっており、ブチレングリコールなどと組み合わせることでその機能を十分に発揮します。使用量は、製品中1%以内と制限されています。

プラセンタ

胎盤から抽出したエキスです(英語で胎盤をプラセンタといいます)。一般的には豚、羊などの胎盤から精製水で抽出されて作られます。保湿効果や皮膚の血行促進効果、新陳代謝作用を持ち、頭髪脱毛などのトラブルを防ぎます。また代謝を高めることで、メラニンを排出し、日焼けによるしみ、そばかすを改善し、色素沈着を防ぐ効果があります。化粧水、クリーム、美容液、美白化粧品、薬用化粧品などに使われます。

メントール

シソ科の植物のセイヨウハッカの葉に多く含まれる成分です。芳香と清涼感が特徴で、鎮静効果や細胞を活性化する効果、配合成分の浸透促進効果、肌を引き締める効果があります。香味剤や香料として、歯磨きやフレグランス製品に使われたり、清涼感のある入浴剤などに使用されます。 化粧水、アストリンゼントローション、ヘアトニック、シャンプー、アフターシェービングローション、オーデコロン、フレグランス、口腔ケア剤などに使われます。配合量が多いと刺激が強いので、清涼感と刺激のバランスを考える必要があります。

ラウレス-12硫酸Na

アニオン(陰イオン)合成界面活性剤の代表的な原料です。通称ラウレス系洗浄成分といわれ、近年は悪いイメージで認知度があります。起泡剤、洗浄剤として使われ、洗浄力は強力です。特に資生堂などの大手メーカーが洗顔料、シャンプーなどによく使います。

ラウロイルメチルアラニンNa

アミノ酸であるアラニンと、植物油から得られるラウリン酸(脂肪酸)とから作られた弱酸性洗浄成分です。 皮膚・毛髪に対する感触が非常によく、きめ細かいクリーミーな泡立ちと、石けんのようにさっぱりとした洗い上がりが特徴です。 適度な洗浄力と、強すぎない脱脂力のため、安全性も高いです。アミノ酸系シャンプーはラウレス系シャンプーよりも頭皮への刺激がマイルドです。洗顔クリーム基剤への溶解性がよいので洗顔料に、さっぱりした洗い上がりはボディーソープに適しています。 アミノ酸系の中でもかなり高価高能な成分です。

ラクトフェリン

母乳中にも含まれる、鉄結合性糖たんぱく質です。保湿作用に優れ、保護作用、活性酸素除去作用があり、皮膚バリアの角質層を健康にする目的の化粧品に配合されることが多いです。 皮膚コンディショニング剤、ヘアコンディショニング剤として、乳液、化粧水、美容液など基礎化粧品に使われています。

レチノール

ビタミンAアルコールとも呼ばれ、活性型ビタミンA誘導体の1つです。肌のターンオーバー・保湿成分やコラーゲンの合成代謝を促進する働きを持ちます。化粧水、乳液、クリームなどの基礎化粧品や口紅に使用されています。水に溶けず、アルコールや油剤に溶ける性質があります。

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