開発事例

ダメージ毛に至福のまとまりを。サロン専用トリートメントの開発

  • 品目:サロン向けトリートメント

    プロの技術を支えるプロダクトには、家庭用とは一線を画す圧倒的なパフォーマンスが求められます。

    今回の開発は、カラーやパーマを繰り返した髪さえも、たった一度の使用で「つるんとまとまる」理想の質感へと導く挑戦でした。

  • 向き合った課題 ―開発の出発点―

    ヘアサロン様向けの製品として、何よりも優先されたのは「ハイダメージ毛への補修力」です。

    しかし、高い補修性能を持たせようとすると、製品のテクスチャーに制約が生まれます。

    一般的に、コクのある濃厚なクリームはジャー容器が適していますが、現場の美容師さんの利便性を考えると「ポンプ容器でスムーズに吐出できる、扱いやすい柔らかさ」が不可欠でした。

    補修成分を贅沢に配合しながら、ポンプから安定して吸い上がる滑らかさを維持すること。

    この「性能」と「機能性」という、相反する条件を高い次元で両立させることが、今回の開発の大きな壁となりました。

  • 試行錯誤のプロセス -たどり着くまでの道のり-

    理想のテクスチャーを実現するため、まずはクリーム基剤のバランスを一から見直しました。

    トリートメントは本来、コシのある固めの質感になりやすい性質がありますが、粘度を下げすぎると塗り心地が損なわれ、製品の安定性も低下してしまいます。

    私たちは製造工程まで踏み込んで検証を重ね、現場での使いやすさを損なわない「理想の固さ」を追求しました。

    仕上がりの調整においても、妥協はありません。既存の高品質な処方でも、ハイダメージ毛に対しては「物足りない」という評価を受けることもありました。

    そこで、油剤やコンディショニング成分を再選定し、髪の仕上がりに直結するpH値まで徹底的に管理。

    成分配合のバランスを極限まで突き詰め、従来よりも一段と補修力に特化した、尖った処方へと改良を進めました。

     

  • こうして形にしました -導き出した答え-

    完成したトリートメントは、ポンプ容器での使い勝手の良さを保ちながら、ハイダメージ毛もしっとりと落ち着かせるサロンクオリティの質感を備えています。

    厳選された補修成分が髪に的確にアプローチし、一度の使用でプロも納得する「つるんとした指通り」を実現しました。

    現場のニーズに寄り添い、確かな手応えを感じられる製品として、無事に製品化へと至りました。

  • 開発者からのメッセージ

    ハイダメージ毛を瞬時にまとめる質感を目指すことは、私にとって非常に難易度の高い挑戦でした。

    トリートメントは「成分を入れれば入れるほど良くなる」という単純なものではありません。

    髪への吸着性や洗い流した後の感触を考慮し、必要な成分を必要な分だけ見極める力が求められます。

    私は、ラボでの試験だけでなく、毎日自分の髪でも試作を試し、わずかな配合量の違いがもたらす変化を確認し続けました。

    「現場で使う美容師さんと、その先にいるお客様に感動していただきたい」 その一心で作り上げたこの処方が、サロンワークの質を高める一助となれば、これほど嬉しいことはありません。

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