開発事例

「クリームは落ちにくい」を覆す。クレンジングの開発

  • 品目:クレンジングクリーム

    日々進化を続ける「メイク」に対し、クレンジング設計にも高度な技術アレンジが求められています 。

    今回の開発は、クリーム特有の「肌への優しさ」を保ちながら、理想的な「洗浄のサイン」を追求する挑戦でした 。

  • 向き合った課題 ―開発の出発点―

    一般的に、クレンジングクリームは保湿に重きを置く分、洗浄力は控えめになりがちです。 美容クリニック様からは「クリームの良さを活かしつつ、メイク馴染みをより早く、明確に実感できる製品を」という、実用性と心地よさを高次元で求めるご要望をいただきました。

    クレンジングクリームは、メイク汚れを包み込みながら落とす仕組みです。

    肌の上で馴染ませる過程で、指先の抵抗がスッと軽くなる「変化の瞬間」こそが、汚れが浮き上がったサイン。

    このサインが理想のタイミングで、かつ鮮明に指先に伝わる質感を目指し、試作の幕が上がりました。

  • 試行錯誤のプロセス -たどり着くまでの道のり-

    最大の焦点は、感触変化の「速さ」と「分かりやすさ」です。

    理想の構築に苦戦し、土台から設計を見直していた際、ふと目に留まったのは同時進行していた「保湿クリーム」の研究でした。

    そのクリームは使用時にオイルの滑り感をはっきり感じられる特徴を備えており、「この仕組みをクレンジングに応用できないか」という着想を得たのです。

    通常は安定したクリーム状を保ちながら、肌に伸ばした瞬間に内側からクレンジングオイルが弾け出す設計。

    異なる性質を持つものを組み合わせるという大胆な試みにより、指先でメイクが浮き上がる変化をダイレクトに感じ、かつ汚れを確実に落とし切る。

    そんな理想的な製品の骨格が、この独創的なアイディアから形作られました。

  • こうして形にしました -導き出した答え-

    現在、この革新的な設計をベースに、お客様と密な意見交換を行いながら、感触が変化するまでのスピードを微調整しています。

    オイルの力強い洗浄力と、クリームの極上の肌当たり。

    相反する二つの要素が融合したこの製品は、ユーザーが「落ちた」と確信できる鮮明な手応えをもたらします。

    クリニック品質にふさわしい、高い実用性と信頼感を備えた製品として、確実な製品化に向けて最終段階を迎えています。

  • 開発者からのメッセージ

    今回の開発では、長年の経験から生まれる「この製品にはこの組み合わせ」という既成概念をあえて取り払うことから始めました 。

    新しい価値を生み出すためには、思い込みを捨て、異なる視点で物事を見つめ直す意識が何よりも大切であると、私自身も改めて実感しています。

    これからも、お肌に優しいのはもちろんのこと、使う方の心にも深く刻まれるような製品づくりを心掛けていきます。

    常識にとらわれない発想で、多くの方に喜びを届けられるプロダクトを、これからも追求し続けたいと考えています。

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