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バイオマスプラスチックとは?

2020/05/22

 

 

バイオマスプラスチックという言葉をよく聞くようになってきましたが、「実はよくわからない」という方は多いかと思います。

今回は、このバイオマスプラスチックについて少しだけ詳しく書いてみたいと思います。

 

 

バイオマスってなんのこと?

 

生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で、一般的には「再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの」をバイオマスと呼びます。

 

バイオマスの種類には

 

①廃棄物系バイオマス(廃棄される紙、家畜排せつ物、食品廃棄物、建設発生木材、製材工場残材、下水汚泥等)
② 未使用バイオマス(稲わら・麦わら・もみ殻等)
③資源作物(トウモロコシやサトウキビ等)

 

があります。

 

そして、バイオマスから得られるエネルギーのことをバイオエネルギーと言います。

 

バイオマスを燃焼することなどにより放出されるCO2は、

生物の成長過程で光合成により大気中から吸収したCO2であり、
化石資源由来のエネルギーや製品をバイオマスで代替することにより、
地球温暖化を引き起こす温室効果ガスのひとつであるCO2の排出削減に大きく貢献することができるという
考え方(カーボンニュートラル)から生まれたのがバイオプラスチックです。

 

 

バイオプラスチックの種類

 

化粧品容器に多用されているプラスチック素材は、丈夫で軽く利便性に優れていることから
従来のガラス素材から急速にそのシェアを伸ばしてきました。

 

しかしながらその丈夫さからプラスチック廃棄物はごみ処理場・埋め立て地不足を加速し、
また自然界に流出したプラスチック廃棄物は回収が困難で、自然生態系に大きな影響を及ぼす懸念が深刻化しています。

こうした状況を背景にして開発されたのが、下記の2種類です。

 

●生分解性プラスチック・・・廃棄後は微生物の働きによって分解され最終的に自然に還る
●バイオマスプラスチック・・・植物由来のエネルギーによって生み出される

 

 

化粧品容器におけるバイオプラ採用の現状

 

化粧品は中身と容器の耐薬性の課題から実用化の難しい生分解性プラスチックは一部企業で取り組みが始まったばかりです。

 

先んじて実用化されているバイオマスプラスチックついては、主にPEとPET素材があり、従来の製品と比較して外観や強度などに大きな差はないとして利用され始めています。

 

また、詰め替えパウチをラインナップするなど使用するプラスチックの量自体を減らす取り組みも活発に行われるようになりました。

 

2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標として持続可能な開発目標「SDGs」が策定されている中、企業の担う責任としても今後ますます取り組みを強化すべき課題となるのかもしれません。

 

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